
英会話の勉強を初めた人の多くは、成長を実感せず、勉強を初めた目的を見失い、英会話の勉強を続けられなくなってしまいます。英会話スクールに通ったにも関わらず、長続きしなかった方も多いのでは無いでしょうか。
勉強を続けるには、強いモチベーションがなくてはなし得ません。なぜ英会話を勉強するのかを意識することなく、なんとなく英語で話せたら良いなみたいな軽い気持ちであれば、期待はできないと思います。そこで、この記事では、やる気やモチベーションの上げ方について記載しています。
目次
英会話に必要な3つの要素とは
やる気やモチベーションについて見ていく前に、英会話に必要な要素について軽く振り返りたいと思います。英会話に必要な要素は、次の3つになります。
- やる気やモチベーションを明確にすること
- 勉強の時間や期間を確保すること
- 正しいやり方で勉強すること
どれか1つが欠けても英語が話せるようにはなりませんし、逆にこの3つの要素が揃えば誰にでも英語が話せるようになると言っても過言ではありません。そして、英会話の勉強を行う上で最も重要なのが、やる気やモチベーションを明確にすることです。その点について、詳しく見ていきましょう。
なお、3つの要素の概要については、下記に記載してありますので、興味のある方はご覧ください。
初心者が英会話を始める上で大事なこととは?必要な3つのポイント
なぜ英会話のやる気やモチベーションは下がるのか
英会話のやる気やモチベーションの上げ方を見る前に、なぜやる気やモチベーションが下がるのかについて見ていきましょう。原因は4つあります。
必然性がない
英会話のやる気やモチベーションが下がる原因の1つ目は、英会話を学ぶ必然性がないことです。必然性とは、いつまでに何かをしなければいけない強制力とも言えます。英語が話せなければ日常生活で困るような強い必然性がある場合、自然とやる気やモチベーションは高まりますが、多くの人は困ることはないため、やる気やモチベーションを維持するのは困難になります。
くろ
しろ
周りに日本人がいない場所に留学に行き、英語を話せなければならない状況を作るといったことで必然性を作り出すことはできますが、社会人の方にとっては現実的ではありません。そこで、必然性の代わりに英会話を学ぶ目的を明確にすると良いでしょう。具体的なやり方は、記事の後半に記載しています。
目標が適切でない
英会話のやる気やモチベーションが下がる原因の2つ目は、勉強の目標が適切でないことです。目標は高すぎても低すぎてもいけませんし、曖昧でも何をすれば良いかが明確にならないため、やる気やモチベーションが低下しやすくなります。
くろ
しろ
自分達は何を目指すのか、そのために何をすべきかが明確になると、やる気やモチベーションを維持しやすくなります。そのために必要なのが目標です。目標を設定することなく勉強している方も多いかと思いますが、効果は大きいと言えるでしょう。
やり方が適切でない
英会話のやる気やモチベーションが下がる原因の3つ目は、勉強のやり方が適切でないことです。自分のレベルの高い教材ややり方で無理に勉強したとしても、英語自体が苦痛になり、最終的には挫折してしまうでしょう。無理に長時間勉強するというのも同様です。
くろ
しろ
特に英会話においては、試験英語の延長で勉強してしまった結果、読めるけど話せない状態になってしまったり、聞くだけでペラペラといった効果のない商材に騙されてしまったりと、適切でないやり方で勉強してしまっている人が多いと言えます。このようなやり方ではいつまで立っても英語が話せるようにならないため、やる気やモチベーションは低下してしまうでしょう。
効果を実感できない
英会話のやる気やモチベーションが下がる原因の4つ目は、勉強の効果を実感できないことです。英会話のトレーニングの中には、回数や時間がかかるものも多いですが、それらをやっても効果を実感できないと、やる気やモチベーションを失い、継続するのが難しくなってしまいます。
くろ
しろ
いきなり英語が話せるようになるのは難しいかもしれませんが、勉強のステップを細かく切って効果を実感しやすくしたり、可視化や定量化することによって、効果を実感するようにする工夫をすることは可能です。できたという感覚を実感できるようにすることが重要になります。
英会話のやる気やモチベーションを高めるコツは
英会話のやる気やモチベーションを高めるコツは4つあります。それぞれについて、見ていきましょう。
目的を明確にすること
やる気やモチベーションを高める上で最初にやるべきことが、なぜ英会話を勉強するのか、その理由(目的)を明確にすることです。何となく英語が話せたら良いなといったものではなく、英語を話さなければならない必然性を作り出す必要があります。
くろ
しろ
目的を明確にするコツは、ポジティブな側面とネガティブな側面の両者から検討を行うことです。目的は必ずしも1つである必要はないので、自分がやりたい、やらなきゃと思える理由を数多く用意するようにしましょう。
ポジティブな目的
ポジティブな目的とは、英語が好き、海外にいきたい、外国人と話したいなど、理想を実現したいという気持ちが背景にあります。現状に満足しておらず、プラスで何かをしたいというイメージです。言葉に表すと、やるぞ!という気持ちになります。
ポジティブな目的は、中長期的に効果があると言えます。しかし、必然性がないため、他に優先すべきことややりたいことが出てきた際に、発揮しづらいという特性があります。
ネガティブな目的
逆にネガティブな目的とは、仕事で必要、海外に行く必要がある、外国人と話す必要があるなど、課題を解決したいという気持ちが背景にあります。現状に不満があり、マイナスをなんとかしたいというイメージです。言葉に表すと、やらなきゃ!という気持ちになります。
ネガティブな目的は、必然性があるため、短期的に効果があると言えます。しかし、持続力が低く、長続きしないという特性があります。
どちらが重要なのか
上記で見た通り、ポジティブな目的とネガティブな目的はそれぞれに特性があり、どちらが重要かと言われると、どちらも重要というのが回答になります。
きっかけはネガティブなやる気・モチベーションでありながらも、最終的にはポジティブなやる気・モチベーションに繋げる感じが良いでしょう。仕事で必要にはなったものの、リタイア後は海外で暮らしたい、といった感じが良いかと思います。
目標を明確にすること
目標を明確にすることとは、自分が英会話を学んだ後の目的地(ゴール)を決めることです。終わりのないマラソンは走るモチベーションを失いがちですが、目的地が決まることで、走ろうというモチベーションが湧いてきます。
くろ
しろ
目標を立てる際は、長期目標、短期目標、行動目標と分けて考えてる必要があります。また、具体的であり、測定可能であり、達成可能であるといったいくつかのポイントを満たす必要があります。詳細については、下記の記事をご覧ください。

正しいやり方で勉強すること
英会話の勉強を行う上で重要なのが、正しいやり方で勉強することです。どれだけ長時間勉強しても、やり方が間違っている場合は効果はゼロ、もしくは逆効果になります。試験英語が良い例です。残念ながら、高校卒業後に英語が話せる人を見たことはないと思います。
くろ
しろ
やり方は大きく分けて2つあります。計画(戦略)と実行(戦術)の2つのレベルがあります。計画(戦略)とは、英語を話せるようになるための道筋であり、どのようにして実現するか、といった方針です。逆に実行(戦術)とは、実行するための具体的なアクションプランを指します。それぞれを理解し、正しく進めることが重要になります。詳細については、下記の記事をご覧ください。

目的地に近づいている実感を得ること
目的地に近づいているという実感を得ることとは、上記で設定した目的や目標への進捗を把握することです。マラソンでいきなり42.195キロを走るのは苦しいですが、走った距離を測定し、残りの距離がどれくらいあるかを把握することで、走ろうというモチベーションが湧いてきます。
くろ
しろ
目的地に近づいているという実感を得るコツは、上記で設定した目的地に対する進捗を可視化や仕組化することです。また、スピーキングテストなどで定期的にスコアを測定することも効果的です。詳細については、下記の記事をご覧ください。

やる気やモチベーションが低下した場合の対処法
どんなにやる気やモチベーションを維持しようとしたとしても、どうしてもやる気やモチベーションが低下してしまう場合はあります。とは言え、その状態で勉強するのは非効率です。そこで、そんな時の対処法について、見ていきましょう。
集中力をリフレッシュする
やる気やモチベーションが低下した場合の対処法の1つ目は、集中力をリフレッシュすることです。人間の集中力は限られていまずが、低下すると勉強するやる気やモチベーションが失われます。そこで、集中力をリフレッシュするやり方や方法について知っておくと良いでしょう。
くろ
しろ
集中力をリフレッシュする方法は3つあります。睡眠を取ること、運動をすること、場所を変えることの3つです。短期的にやる気やモチベーションが低下してしまった場合は、これらの行動を取ることで、勉強に対する集中力を高めることができます。適度な休憩は効果的である、ということを覚えておいてください。
振り返りを行う
やる気やモチベーションが提起した場合の対処法の2つ目は、振り返りを行うことです。振り返りを行う内容は、英会話を勉強しようと思った目的であったり、実際に今まで積み重ねてきた実力であったりになります。
くろ
しろ
こちらは、中長期的にやる気やモチベーションが低下してしまった場合に効果的な対処法になります。特にプラトーと呼ばれる停滞期に入った際は、やる気やモチベーションが低下しやすくなりますので、この振り返りを行うという行動が効果的です。
英会話に必要なやる気やモチベーションのまとめ
英会話に必要な3つの要素の中で、やる気やモチベーションについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。やる気やモチベーションがないことには始まりませんので、是非参考にしてもらえればと思います。
引き続き、要素の1つである時間や期間について見ていきましょう。
