
文化の違いを理解していないと、日本人の感覚では普通の英文であっても、外国人の感覚ではとても奇妙に見えるという英文ができてしまいます。こういった状況を避けるためにも、文化の違いを理解する必要があります。
このように、日本語と英語で同じような単語や言葉でも、違う意味を持つことがあるのは、文化の違いがあるのが理由になります。そこで、この記事では、文化の違いについて記載しています。
目次
日本語と英語の3つの違いとは
文化の違いについて見ていく前に、日本語と英語の違いについて軽く振り返りたいと思います。日本語と英語の違いは、次の3つになります。
- 語順の違い
- 発音の違い
- 文化の違い
単語を英語に置き換えただけでは話せるようにならないのは、上記の違いがあるためです。日本語と英語の違いの中で最後に重要なのが、文化の違いです。その点について、詳しく見ていきましょう。
なお、3つの違いの概要については、下記に記載してありますので、興味のある方はご覧ください。
英会話の勉強を始める前に日本語と英語の3つの違いを知ろう!
文化の違いとは何か
英会話を学ぶ上で障害となるのが、文化が違うことにより、日本語と英語で単語の意味や物事の捉え方が異なるということです。実際に例を見ると分かりやすいでしょう。
単語にみる日本語の文化の特長
例えば、日本語で「私には姉がいます」という時に、妹がいないにも関わらず「私には姉妹がいます」という人はあまりいないのではないでしょうか。妹だけがいる人は、「私には妹がいます」ですし、姉と妹がいる人は、「私には姉と妹がいます」になります。
くろ
しろ
日本語は年齢を重視する文化のため、姉と妹を分けます。このように、文化や考え方によって使う言葉は変わってきます。日本は年齢を気にする文化なので、姉か妹かを明示する必要が出てきます。
単語からみる英語の文化の特長
上記の例の場合、英語だと「I have a sister.」となりますが、妹だけがいても「I have a sister.」で、姉と妹がいる場合も「I have sisters.」です。単数と複数の違いはありますが、姉であっても妹であっても、sisterという単語は変わりません。
くろ
しろ
英語には姉や妹に当たる言葉がありません。姉だろうが妹だろうがsistarである、というのが外国人の発想です。英語圏の人達にとって、年齢はさほど重要とされていないのです。
単語からみる文化の違いのポイント
1つの単語に複数の意味があったり、逆に複数の単語で説明できたりするので、単語を学ぶのが大変だと思ったことはないでしょうか。文化の違いとは、日本語圏と英語圏では文化が違うため、日本語と英語で単語の意味や物事の捉え方が、完全には一致しないということになります。
くろ
しろ
例では年齢を例に取りましたが、このように文化や価値観の違いによる差というのは様々です。ですので、日本語の感覚でそのまま英語を理解しようとすると、不都合な場合があるということは覚えておいてください。
文化における注意すべきポイント
文化の違いについて見てきた所で、注意すべきポイントについて見ていきたいと思います。日本語と英語で単語の意味や物事の捉え方が、完全には一致しないということを理解していれば、すぐに理解できるかと思います。
注意点①:英語を日本語に完全に置き換えることはできない
文化の違いにおける注意すべきポイントの1つ目は、英語を日本語に完全に置き換えることはできないということです。しかしながら、多くの人は英語を勉強する際に日本語に置き換えて(=日本の文化)で理解しようとしてしまうため、場合によっては間違った理解をしてしまうことがあります。
くろ
しろ
また、日本語で理解する問題は、頭の中で一度英語を日本語に置き換えるという作業が発生することです。しかしながら、このやり方では、実際の会話のスピードについていくことができません。この状態を脱するためには、日本語と英語の意味が違うというのを理解した上で、英語をイメージのまま捉えることが必要になってきます。
注意点②:日本語を英語に完全に置き換えることはできない
当然ながら、逆のパターンがあるということも知っておくことが重要です。例えば、日本語でお疲れ様に該当する表現が、英語にはありません。無理に英語に置き換えようとすると、変な意味や文章になってしまいます。
くろ
しろ
日本語でこう言いたいという表現が、英語では適切でないことは多くあります。逆に言えば、無理に日本語の表現を英語に置き換える必要はなく、英語で使える表現だけでも、会話を成り立たせることは、十分にできると言えるでしょう。
文化の違いを克服するコツは
文化の違いを克服するコツは2つあります。単語をイメージで覚えることと、アウトプットを通じて修正することです。それぞれについて、見ていきましょう。
単語はイメージで覚える
まずは、英単語を日本語訳にして理解するというのは完全にはできないというのを理解してください。その上で、無理に日本語訳を行うのではなく、イメージをそのまま覚えていくと、実際の英会話の場面で活用できます。
くろ
しろ
イメージをそのまま覚えるというのは、例えばりんごという実物や画像を見ながら、そのままappleと覚えることです。本来、我々は日本語をこうやって覚えてきたはずなので、実はとても自然な覚え方です。Googleで単語をイメージ検索すれば画像を見ることができますので、是非やってみてください。
アウトプットを通じて修正する
また、最初から全ての単語について、英語圏の人達はこういうことを考えてこの言葉を使っている、ということを覚えるのは無理があると言えます。ですので、発音の違いの時と同様に、こちらもアウトプットを通じて修正する、という形で進めるのが良いでしょう。
くろ
しろ
意味の違いに関しては、他の2つの違いと比べると、優先度はそれほど高いとは言えませんので、使い方を間違えていたら修正する、という感覚でも問題はないと言えるでしょう。
日本語と英語の文化の違いまとめ
日本語と英語における3つの違いの中で文化の違いについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。文化の違いはそれほど重要ではないとは言え、是非参考にしてもらえればと思います。
