
英会話は基礎が重要だ、中学英語で十分だという話はよく聞きますが、なぜなのか、具体的に何をすれば良いのか、疑問に思った方も多いのではないでしょうか。もし、中学英語で十分であるのであれば、高校や大学を卒業した人は英語が話せるはずですが、残念ながら、ほとんどの人は英語を話すことができないのが実情です。
その理由は、大学受験やTOEICといった試験英語を解くことを目的として、中学英語を勉強しているからです。英会話を学ぶことを目的として、重要な点を意識して中学英語を復習すると、多くの人が中学英語が英会話の基礎であることを実感できるはずです。そこで、この講座では、英会話の初心者の方向けに、どういった点を意識して中学英単語を復習すればよいか、説明していきます。
英会話の基礎は中学英単語?
野球においてルールや、バッティングやピッチングのやり方を知らなければプレーができないように、まずは基本のルールややり方を知る必要があります。英会話における基本的なルールややり方とは、いわゆる中学英語です。日常会話やビジネス会話レベルであれば、中学レベルの単語で十分です。このことは、実際に海外の映画やドラマの英文を見ると分かるでしょう。
目次
なぜ中学英単語が重要なのか
「ベーシック英語(ベーシック・エングリッシュ)」とは、イギリスの言語学者によって考案された基礎語850語とその使用ルールです。少ない単語(基礎語850語)で全ての事象を表現することが可能であるとする考え方です。
くろ
しろ
以下は、基礎語850語のうち、動作に関する単語100語です。
come, get, give, go, keep, let, make, put, seem, take, be, do, have, say, see, send, may, will, about, across, after, against, among, at, before, between, by, down, from, in, off, on, over, through, to, under, up, with, as, for, of, till, than, a, the, all, any, every, no, other, some, such, that, this, I, he, you, who, and, because, but, or, if, though, while, how, when, where, why, again, ever, far, forward, here, near, now, out, still, then, there, together, well, almost, enough, even, little, much, not, only, quite, so, very, tomorrow, yesterday, north, south, east, west, please, yes.
この単語を見ると、ほとんどの単語が中学校の初期の段階で出会う単語であることがわかります。これらを身につけることで、言いたいこと言えるようになることは十分可能でしょう。
中学英単語を身に付けることで得られる効果
中学英単語を通じて、下記を復習することができます。
- 基本動詞を学ぶことができる。
- 基本的な名詞、形容詞、副詞を学ぶことができる。
- 前置詞の使い方を学ぶことできる。
くろ
しろ
英会話のほとんどは中学英単語でまかなうことができます。逆にこの部分を疎かにしてフレーズの丸暗記に走っても記憶に定着しませんので、是非取り組んで貰えればと思います。
英会話における単語の基礎とは
中学英単語を復習するといっても、英会話において重要なポイントは試験に出てくるような単語を暗記することではありません。では、どういった部分がポイントになるのか、詳しく見ていきましょう。
品詞を理解しよう
単語を復習する際は、品詞が何かを意識して復習するようにしてください。英語は語順が重要になりますが、どこに何を配置するかを決めるのに重要な影響を当たるのが、品詞になります。つまり、単語の品詞を知らないことには、その単語をどこで使うかが理解できないということです。
くろ
しろ
我々日本人が日本語を話す際に品詞は意識していないかと思いますが、英語の学習ではまずは品詞を意識することが重要です。逆に品詞が理解できれば、英語を話す1歩目を踏み出せたと言っても良いでしょう。
動詞の使い方を理解しよう
品詞の中でも特に意識して復習してほしいのが、動詞になります。英語は日本語の語順と異なり、主語の次に動詞が来ます。どんな文章でも動詞は必要ですが、その動詞が出てこなければ、会話をはじめることができません。
くろ
しろ
文法問題と単語をやってきた方が中学英語ですら満足に話せないのは、動詞の使い方を知らないからです。その動詞は目的語を取るのか取らないのか、補語を取るのか取らないのかなど、動詞の使い方を意識しながら復習すると良いでしょう。
前置詞の使い方を理解しよう
動詞の次に意識してほしいのが、前置詞になります。前置詞は日本語にはない概念のため、日本人が間違いやすいポイントでもあります。その上、それぞれの前置詞に複数の意味があるため、苦手としている人も多いのではないでしょうか。
くろ
しろ
それぞれの前置詞に複数の意味がありますが、最初から全てを覚えるのは不可能ですので、この段階では代表的な意味を1つ使えるようにすることに集中すると良いでしょう。
英会話向け中学英単語のおすすめの暗記術や勉強法
効果的に中学英単語の復習を行うには、いくつか意識して頂きたいポイントがあります。それらについて、見ていきましょう。
短時間でやろう
中学英単語を復習する上で重要なのが、時間をかけずに短時間でやることです。復習し始めると色々と手を出したくなるものですが、単語をいくら復習しても英語が話せるようにはなりません。
くろ
しろ
この段階で重要なのは、あくまで基本の単語を知ることになります。実際に覚えていくのは、今後の練習を通じて身に付けていけば問題ありませんので、覚えることに時間をかけすぎないようにしましょう。
日本語またはイメージ→英語で覚えよう
特に英文法を復習する上で初心者の方がやりがちな間違いが、英語→日本語で単語を覚えようとすることです。しかしながら、このやり方では会話で使うことはできるようになりません。日本語やそのイメージを見たとき、瞬時に英語が出てくる状態にすることが重要です。
くろ
しろ
中学レベルの単語はわかっているという方でも、英語→日本語はできても、日本語またはイメージから英語にすることは意外と躓くことが多いです。日本語に訳せることを目指すのではなく、英語が出てくるのを目指して取り組んで貰えればと思います。
分厚い単語集は避けよう
単語というと、無機質な単語集を想像しがちですが、この段階で細かい単語を覚える必要はありません。大切なことは、英会話に必要な語順のルールを身につけることですので、最低限の単語で構いません。
くろ
しろ
無機質な単語集は英語を話す上では不要です。中学生が読むような本で十分ですので、薄く、簡単で、短時間で読み切れるものを選ぶことが重要です。
英会話の基礎:中学英単語のまとめ
中学英単語の復習については以上になりますが、いかがでしたでしょうか。中学英単語は英会話の基本にあたりますので、しっかり復習して貰えればと思います。
とはいえ、重要なのは自分のレベルにあった内容で復習を行うことです。おすすめの本や教材については、次の講座で紹介していますので、参考にしてください。
